獲れない日々 棄てられた鹿
2020年 12月 05日
早いものでもう12月。
猟期に入り半月以上が過ぎてしまった。
鴨なんかは近場の池で落としたりしたが自分がメインターゲットにしている鹿、ヤマドリ は未だ獲れずにいる。
確か11/20日頃だったと思うが1日に2度、鹿を見つけて発砲するが見事矢中・・
この週は撃てる事は出来なくとも鹿の姿自体は良く見ていたので「まぁそのうち獲れるでしょ」と軽い気持ちでいた。
しかし・・
先週は3日、今週は5日続け早起きして近くの山を2時間程回っているが獲物との出会いは無し。
今になって「あの時確実に仕留めておけば・・」と自分の腕の無さに後悔している。
それでも昨日無かった新しい足跡を見つけたり、寝家を見つけたりと毎日のように山に行くことで何かしら発見はある(と思っている)。
発見というか今週月曜に見たものは気分が悪かった。
よく自分が通る林道があるのだが、その林道沿いの小さな沢の上空に鳶やカラスがやたらと旋回しているので「あぁ何か獣が死んでるなぁ、人じゃないだろな・・」と見に行くと沢の中に鹿が棄てられていた。
金曜にはなかったので土曜か日曜に猟師に撃たれた鹿だ。
どうしても持ち帰れないような場所ならいざ知らずこんな林道沿いの沢に投げ棄てるとは・・
肉も取られていなかった・・・
ただ撃ちたかっただけなのか・・まぁだいたい検討はついているが・・
それでもこの鹿の屍は鳶やカラスなどの猛禽類、狐や狸などの小動物、もっと言えば虫や微生物などの養分となり次の生命を繋げていくのだろう・・
そう思うと自分が獲物を獲り肉を取って残滓を埋設することと50歩100歩なのかもしれない・・
でもやっぱり、こういう猟師にはなりたくない。
ちなみに未だその場所の上空には鳶やカラスが旋回しており異臭を放っている・・
一度それでもと思いスコップを持って土を被せようとしたが水の流れがあって無意味だった。
色々と思う事もあるが、まだまだ自分は半人前。
獲れない日々が続いても仕方がない。
気長にやるしかない。
by sanyahoukou
| 2020-12-05 06:30
| 狩猟
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