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危険な登山者

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お盆休みに入ってからは店のある大河原峠も登山者や自転車、バイクのツーリングの人達で大変な賑わいだったが、台風の影響で久しぶりに静かな山の日々なりそうだ。

それにしても、ここ数日は一歩間違えれば遭難してもおかしくない危険な登山者が目に付いた・・

本来、山で遊ぶのは自由だし何があっても完全に自己責任だと思っているので偉そうな事は言いたくない・・・しかし、あまりにも立て続けだったので、もしこれから登山を始める人達なんかの参考になればと思い、ここ数日に起きた3つの危なっかしいケースを記事にしておきたい。



ケース1 20代 男性

店の営業が終わる16時頃にヘトヘトに疲れ果てた様相で入って来た。

聞けば単独日帰りで北横岳に登ろうと東京の方から来たらしいが途中で諦めたらしい。

ちなみに登山は始めたばかりだと言う。

登り出しは11時過ぎ。遅すぎる・・

行こうとしたルートは大河原峠→双子山→双子池→大岳→北横岳→亀甲池→大河原峠という休憩などを含めて7時間は見ておきたいルート。

ちなみにこのルートは、双子池→大岳という岩だらけのキツく分かりにくいルートを挟むのであまり登山をした事の無い方にはオススメ出来ない。

出発時刻が遅過ぎたのは渋滞が原因らしいが「夏は7時くらいまでは明るいから大丈夫だと思った」との事。

また、地図も持っておらずスマホのGPSのみ。最近は多いかもしれないがスマホは予備で地図は絶対に持つべきだと思う。

コースタイムはインターネットの山登り情報サイトで他者の山行記録を参考に来たが実際は全く違ったらしい・・・

ちなみにそのコースタイムを聞いたら驚く程早いタイムで全く参考にしてはいけないものだった。

スポーツとしてタイムにこだわる人は別だが、山を純粋に楽しむなら道草するくらいの余裕を持ちゆっくりマイペースで歩けばいいと思う。

結局どこまで歩いたのかを一緒に確認すると双子池→大岳の途中で引き返していて全行程の1/4程も進んでいなかった。

彼の場合ルートが分かりにくく1人で不安だった事、思った以上に体力の消耗が激しかった事で諦めて引き返してきたが、ムキになって進んでいたらと思うと下手すれば遭難、大河原峠に帰り着いても真っ暗になっていただろう。

最後に彼はしばらく1人では山に入らないと言っていた。



ケース2 40代女性

これはケース1など比較にならないくらい訳の分からない話。

1件目の男性はそれでも登山の装備はしっかりとしていたが、この女性は完全に普段着。

ブラウスに普通のチノパンの様なパンツにローカットのスニーカー。

荷物はほとんど持っていなそうだ。

この女性も閉店間際に汗でグショグショになりながら店に入って来た。

まず第一声が「バス停はありますか?」だった。

「いえ、大河原峠にはバスは来ていませんよ」

「タクシーは呼べますか?」

「呼べない事もないと思いますが・・幾ら掛かるか・・」

他に店内にいた登山帰りのお客さんなんかも一斉に彼女に注目。

「というか、どうやってここまで来たんですか?」

事情を聞いてみると

インターネットで知り合った10人程のメンバーで都会から車で乗り合わせ蓼科山に登山に来たらしい。

初めて会う人ばかりだったと言う。

登山もした事も無く、蓼科山がどんな山かも分からずにピクニック気分で来たので普段着で来てしまった。

事前に調べる事をせずに人任せにしてしまった彼女にも問題はあるが、企画したリーダーは一体どういうつもりなのか。

驚きはまだ続く。

なんと東京から車で来る途中に渋滞に遭い大河原峠から蓼科山への登り出しが14時・・・

蓼科山へはコースタイムでも往復で4時間はみておきたいところ・・普通なら中止して予定を変更すべきだが・・ちゃんとした登山経験者がいなかったのだろう・・

彼女は歩き出して1時間もすると皆んなのペースに付いて行けず遅れだし、リーダー格に「辛いなら一人で先に戻ってていい」と言われ戻って来たと言う。

山中は携帯の電波は無く、もちろん地図など持っていない・・・

インターネットで集まった即席グループの為、同行者に対する絆など全く無いのだろう。
誰一人付いてきてくれなかったと言う。

蓼科山の様な、道もしっかりしていて分かりやすい山だから良かったものの山が山ならば確実に遭難していたと思う。

あまりの突き放されかたに頭に来て「もうあの人達の顔は見たくない」と1人でなんとか帰ろうと思ったらしい。

まぁ、待っていてもそのメンバーが帰って来るのは日もだいぶ暮れた後だろう・・

更に驚いたのは、そのメンバーの年齢が50〜60代の中高年だという事。

てっきり若いメンバーかと思っていた・・

結局、店の片付けを待ってもらい新幹線の走る駅まで車で送った。

彼女も自分の認識の甘さに反省していたので、次はしっかりとした装備に計画を立てて遊びに来てほしい。



ケース3 家族

店の開店準備をしていると10時過ぎに1組の家族が目に入り、なんとなく気になった。というのも明らかに登山の格好では無いのに皆ポールを持っている。

双子山にハイキングかな?と思ったが・・

おばあさん、お父さん、お母さんに小さな子供が2、3人の家族。

お父さんはザックを背負い動きやすそうな格好だったが女性陣、子供は空身で普段着。

余計なお世話かもと思いながらも、近くにいたお母さんに挨拶し「どちらまで行かれるのですか?」と聞いてみると「付いて行くだけだから分からない」と言う・・行く山を把握していない。

これもケース2の女性と同じで人任せである。

今度はお父さんに聞いてみると「蓼科山に登る」と言う。

小さな子供達とおばあさんを連れて、この時間からは遅い、ましてやその格好で?と思ったが、せっかくの家族の楽しい休日。そんなに強く言える訳も無く。

「その格好では大変だし汚れますよ」

「大丈夫です、これしか無いので」

「上の方は岩登りになるので大変ですよ」

「大丈夫」

「そうですか。くれぐれもお気を付けて」

ぐらいしか言えなかった。

こちらに旅行ついでに蓼科山を知り急遽、登山でもしようとなったのだろうか?特に普段着のおばあさんが心配だ。

14時頃にお店に入って来たお客さんと会話していると

「そういえばめちゃくちゃ普段着で登っている家族がいて危なそうだった、注意しようとしたが・・」

あぁ、あの家族だ・・・

「どの辺まで登ってました?」

「いや、まだまだだったよ、引き返して来るんじゃないかな?」

それならいいが・・

しかも、この日は予報と違って15時あたりから突然ザアザアと雨が降り出した。

全員分の雨具は無いだろう。

びしょ濡れの中歩いているのか・・おばあさんは大丈夫か?

16時も過ぎ駐車している車も少なくなった大河原峠で店の片付けをしていると、ついさっき蓼科山から下山して来た登山者がいたのであの家族の事が気になり聞いてみる事にした。

「すいません、ちょっと心配な登山者がいたんですが、会いました?」

「あーいたいた!上の方で見たよ。心配だったけど・・」

引き返さず、どうやら頑張って登ったらしい。

17時半くらいまで、片付けをしつつ外の様子を見ていたが帰って来ている様子も無く、僕も買い出しや仕込みがあるので車で降りてしまったが大丈夫だったろうか?

無事に下山出来たとしても決して楽しい登山にはならなかった筈だ。
(翌日、警察が見廻りに来たが特に事故などの情報も無かったので大丈夫だったのだろう)

以上3件がお盆に入り立て続けに起きた事だった。

どのケースも大事には至らなかったが何か一歩間違えば大変な事になっていたかも知れない。

そして危険な要因になる共通点が少なからずある。


せっかくの山歩き。

事故がなるべく無いようにどんな山でも十分に計画、準備して楽しい思い出を作ってほしいものです。



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by sanyahoukou | 2019-08-14 20:59 | 登山 | Comments(0)

信州の山の中に家族3人暮らし。狩猟、山歩き、釣り、採集した食材での料理など、山での暮らしの記録。


by HATA